-暮らしを彩る書 STYLE香蘭- 香蘭さん

体験!毛筆ワークショップ

香蘭さん(右)
香蘭さん(右)

小学校や中学校の頃の習字の授業って、どうでした?

私はめちゃくちゃに苦手でした…。

「とめ・はね・はらい」とかね。

はらい!特にはらい!なんであんなに上手くいかないのか!?
「しんにゅう」やら、もぉ~サイアクです。
とにかく、お手本通りに「きちんと」書く、のが苦手でした。。。

 

それがですよ、香蘭先生の「毛筆ワークショップ」に行った時の衝撃ったら!
「お手本はありません。」と、言われました。
「自由に書いて下さい。」と。

え?お手本無い???それはそれで困ってしまった私。
お手本通りに書くの苦手なのに、無いなら無いでどうやって書いたらいいのかわからないんです。
自分の中の矛盾にまずびっくりでした。

 

そんなちょいとしたショックから始まった香蘭さんのワークショップ。
とは言え、やっぱり不安な私は、参考に用意されていた作品をチラチラと見ながら、どこかぎこちなく、おっかなびっくりに書いてました。
相変わらず「はらい」は苦手だし。。

 

そうこうしてると香蘭先生、
「しゅぅっと、気持ちいいな~、と思うように筆を動かして。」てな事をおっしゃいます。

「え?しゅぅっと?」「こんな感じ??」「これでいいの?」「いいんだ~♪」 と、私もだんだん調子づいてきます。
「しゅっと…」「しゅぅぅぅっと…」
自分にとってサイコー心地いい「はらい」を目指して、夢中になっていきます。

 

”美しい字を書く”よりも、”楽しく、気持ち良く書く”
”きちんと整った字を書く”のではなくて、”私らしい、私の気持ちが乗っかった文字を書く”

ワークショップを通して伝わってきたのは、”書くことをたっぷりと楽しんで”というメッセージでした。

香蘭さんの"想い"

もちろん、香蘭さんはご自身のお教室で有段者の方へのご指導もなさってらっしゃいます。
そんな方が、なぜこんなカジュアルなワークショップもされているのかというと、、、
筆で書く事を、もっと気軽に日常に取り入れて欲しいから。
自分らしい文字を書くことが、どれだけ自分自身を、そして周りの人たちの心を豊かにするか!それを体感して欲しい。
…そんな想いからだそうです。

 

「書」を本格的に学んでいる方ですら、段位に向けての作品を制作することが活動の中心になって、日常に書があるという感覚から離れてしまっている事も多いそうです。
やはり、「書」には芸術作品っていう印象がありますもんね。

 

「毛筆ワークショップ」の風景
「毛筆ワークショップ」の風景

筆で文字を書くのって、ちょっと時間かかりますよね。
準備の時間とか、練習、書き直しの時間を入れたら、もっとかかるか。。。
メールでパパッと、サクッと書いてしまった方が断然早いし機能的!

でも、筆文字は時間がかかるけど、その分気持ちが文字に乗っかるような気がします。
かかった時間は、相手を想っていた時間。
下手だろうが、ちょっと斜めにいがんでようが、手書きの文字に心打たれるのはそこなのかなー? …などと思ったのでした。

 

さて、私の心は豊かになったかな??
少なくとも、書いてる最中とってもホットになったのは実感!!夢中になり過ぎて、時間はあっという間でした。

…とは言え、ワークショップにおじゃましたのは昨年の話。
結局日々の雑事でゼンゼン書けて無いのが現状なのでした…。(◎Д◎;) アカンヤン!!

よっし!今年は手書きのお便りを10人に書くぞ!!いや、先ずは5人目標か…。

「少なっっっ!!!」って、言わないで~~!!

丸文字世代なんで、、、まだまだコンプレックスが拭いきれてません。。。(;´Д`A   (←歳がバレる)

 

写真協力:池田 かよ さん  


 

・STYLE香蘭サイト・・・ http://kouran.co/

・香蘭さんFacebookページ・・・ https://www.facebook.com/stylekouran/

 


★おまけ★

香蘭さんの「毛筆ワークショップ」では、文字だけでなく、絵も描きます。
私の頭では、書道と絵って別物ってイメージだったんですが、香蘭さんにとっては「書く」も「描く」も同義なんですね。
気持ちを筆に乗せて表現する。それが文字だったり絵だったりするだけ。
私はデザインを仕事にしていて、イラストも描くので、「書く」と「描く」を一緒くたに出来たのって、すごくよかった。「筆で書く」ことへのハードルが随分下がりました。

そして、イラストやロゴのラフ画作成の時、「筆でかく」のが仲間入りしました。